このページでは、スポーツクラブやスポーツ教室の運営で、
抑えるべき5つのポイントについてお伝えします。
さて、このページを見ていただいているあなたは、
現在、スポーツクラブやサッカー・野球・バスケット・水泳・空手・陸上などクラブ運営に携わっている方だと思います。
私はスポーツクラブのアドバイスを行った経験があります。
また私自身、そして私の家族も全員何かしらのスポーツクラブ会員になった
経験があり、各施設のコーチをしている方とお話をする機会がありました。
この後の5つのポイントがクラブ運営の一部の参考になれば嬉しいです。
お伝えするポイントは5つに絞っていますが、私が経験した内容の一部です。
クラブ運営につきましては、地域性や会員の人数規模、スポーツの内容と運営方法などで
異なるため、ご関心を持っていただいた方は、個別での無料相談をご利用ください。
まずスポーツクラブの運営は、会員制ビジネスであることを念頭におき聞いて
いただければと思います。
クラブ運営を行う5つのポイント
1.継続期間は、顧客エンゲージメントと強い結びつきがある
2.スポーツクラブ運営は、トップである店長・コーチの存在が肝になる
3. 短期的ではなく、長期的に会員数を増やしてしていくために、
お客さまにクラブの特徴、強みを明確にお伝えできることが重要
4.完全現場目線を取り入れて運営する
5.お客さまへの高い対応力が必要
1.継続期間は、顧客エンゲージメントと強い結びつきがある
まず1つ目のポイントです。
「継続期間は、顧客エンゲージメントと強い結びつきがある」
会員ビジネスのメリットは、数か月先の売上が見込めることです。
一方、デメリットは、会員さんの退会予測が読めないことです。
他の業種では、新規客の獲得よりもリピート数・リピート率を重視し、1人当たりの
生涯消費額(LTV)を重視している傾向があります。しかし、スポーツ系のクラブ運営では、
新規会員の獲得と契約継続期間の2つの数字が重要な指標になると考えます。
しかし、新規入会については、1年の中で新規客を獲得しやすい時期と獲得しづらい時期があります。タイミングを逃すと1年の中で、ビジネスチャンスを失うことにもなりかねません。
しかし、スポーツクラブを運営する上で、きめ細かく見るべきデータ(数字)は、
お客さまのデータです。各クラブの入会契約によって契約期間は異なりますが、契約継続期間に関する数字は、特に気にかけて見てください。
多くの会社や店舗で、運営状態を確認する時に使われる重要指標KPIになると思います。
また、スタッフとお客さまとの会話の中で、お客さまからの要望、正直な声もとても
重要なデータの一つになりえます。
よく、相談いただく内容に、アンケート用紙を受付や休憩所、ロッカールームの空いたスペースに置くといいですか?という内容があります。お客さまの意見や要望を積極的に
聞くという施設は素晴らしいことです。しかし、実際はお客さまからの参考になる内容は、スタッフの協力が不可欠です。この具体的な内容ついては、また別の内容でご案内したいと思います。1つ目のポイントをまとめると、いかにお客さまからのエンゲージメントを上げるかが、会員継続期間にも繋がるという内容です。
2.スポーツクラブ運営は、トップである店長・コーチの存在が肝になる
2つ目のポイントです。
「スポーツクラブ運営は、トップである店長・コーチの存在が肝になる」
会員サービスを提供する施設だけに限ったことではありませんが、特に会員サービス
関連のビジネスやクラブ運営では、その施設・店舗のNO1・NO2の方の存在がとても
重要です。
私は全国各地域のフィットネスクラブやスポーツクラブの施設長・店長とお客さまにとって、より良いスポーツクラブや教室にするために意見を交わした経験があります。
そこで存在として重要になってくるのが、各企業の経営理念や基本理念の存在です。
なぜ、何のために、誰のためにクラブ運営をしているかの基本理念や方針を持って
運営されている施設は少なくありません。そして各施設・店舗ごとに施設長や店長が
さらに方針や考えを示し、お客さまへの細かい対応を取り、支持を得ているクラブも
あります。
そして、その考え方や方針が、全スタッフに浸透し、徹底されているお店はお客さまの評判が高い施設・店舗になっていると言い切れます。お店を訪問し、スタッフの動きや表情、お客さまの表情を見ているとお店の雰囲気や評価されているかを感じ取れることがあります。良くも、悪くも、お客さまにはクラブ内の雰囲気、活気は伝わります。
このように施設内・店内の環境づくり、雰囲気づくりは、施設長・店長・監督の考え、
行動次第で、変わるということになります。
よく他の業種でも、「あそこは、店長、責任者が変わったからねー」と責任者が変わったことで、良い評判や悪い評判を1度は耳にしたことがないでしょうか。その声は、
実際利用しているお客さまの生の声で、気にかける必要がある言葉の一つかと思います。
お客さま視点・スタッフ視点で、物事を正しい方に考えてくれる施設長・店長・監督は
実際にどのような工夫や取り組みをしているかの事例などは、別の機会にまたお伝えしてします。
3. 短期的ではなく、長期的に会員数を増やしてしていくために、
お客さまにクラブの特徴、強みを明確にお伝えできることが重要
3つ目のポイントです。
「短期的ではなく、長期的に会員数を増やしてしていくために、
お客さまにクラブの特徴、強みを明確にお伝えできることが重要」
3つ目のポイントですが、タイトルが長いですが、普段はあまり運営チェックの中に、
入ってこない内容にように感じます。
スポーツクラブは、数年前まで、私たちが通いやすい住宅地などには、施設や店舗はなかったと思います。しかし、近年、特に健康維持を目的としたフィットネスクラブは、私たちが日常的に行動する生活圏に施設や店舗が急激に増えました。少し前までは、車や電車で大手のスポーツクラブまで通っていた方も少なくないと思います。その様な状況になると、施設の広さ、トレーニングマシンや設備の違いに関係なく、競争の中で、お客さまを集めなければいけなくなります。
スポーツクラブになりますと、規模に関わらず開業に大きな設備投資をして、短期的ではなく、長期的に地域に根差して、周辺地域のお客さまに利用していただくスポーツクラブに
していく努力が必要になります。これが、まず初めにお伝えしたい、短期ではなく、長期的に会員数を増やす、地域に密着したスポーツクラブの在り方ということをお伝えした理由です。そして次にクラブの特徴や施設の良さが、徐々にお客さまに伝わるように、改善と工夫していく必要があると思います。
最近、私が住んでいる街の周辺でも、朝・夜、年代、性別に関わらず、ランニング・ウォーキングをしている人が間違いなく増えたように思います。コロナウィルス感染が広って
巣ごもり生活になってからは、さらに増えたと感じています。確実に、健康志向、病気予防などの意識が高まっている気がします。
しかし、私たちは、どのように運動をすることが、一番の病気予防、健康維持になるのかをよく理解できていないと思います。やり方を間違えてしまうと、無理をし過ぎたことで、逆に体調を崩すことや、けがをしてしまうこともあると思います。
また、健康状態に大きく関わっていると思うのが、「食」ではないでしょうか。
「食」と「運動」は2者一体ではないかと思います。「食」と「運動」を細かく学ぼうとすると、病院の先生や人間ドッグや健康診断を受診する施設の健康カウンセラーに相談しな
ければいけなく、身近な存在ではないように思えます。このように、スポーツ
クラブの専門スタッフが、健康改善を「食」と「運動」の視点から
アドバイスしてもらえると価値が高いサービスになると強く思います。
またスポーツクラブの存在を別視点でみると、地域のコミュニティの場の位置づけとしたり、女性客だけのスポーツクラブ、スタッフが無人でマイペースで運動ができるスポーツクラブなど、それぞれの特徴がると思います。お客さまの潜在的な健康意識を満たしているスポーツクラブが、今後支持を集める時代に変化していくと思っています。
4.完全現場目線を取り入れて運営する
4つ目のポイントです。
「完全現場目線、お客さま視点を取り入れて運営する」
このポイントは、3つ目のポイントと関係します。スポーツクラブ・フィットネスクラブは、店内の広さ、トレーニングマシン(各機械)や更衣室・シャワールーム・プールやサウナなどの設備の差はあります。しかし、それ以外の差はあまりないと思います。
「利用するお客さまが、スポーツクラブに求めていることは何でしょう?」
お客さまごとに、それぞれ理由や価値観は違うと思います。
ある方は、体質改善・健康維持や病気予防目的、ある方は、汗をかいて気分転換する場としての目的・ある方は、コミュニティの場、ある方は、理想の体型にすることで、かっこよく見られたい、褒めてもらいたいなど、理由はさまざまだと思います。
私たちはスポーツクラブという場所は、運動をして、体質改善や痩せるために行くところ、と勝手にイメージしているところがあると思います。地域性やいらっしゃるお客さまの年齢層や男女比でもお客さまの声として上がってくる内容は、かなり違うと思います。お客さまのニーズをしっかりと把握して、運営内容を変化させることも一つの案ではないでしょうか。
いずれにしても、私も運営についてアドバイスした経験があるので、これまでお客様の生の声を、小さな変更、修正から、大きく変更まで、評価されるクラブ運営をするには、お客さまの絶対的な存在が必要不可欠です。スポーツクラブでも、変化対応が求められているように感じます。
5.お客さまへの高い対応力が必要
5つ目のポイントです。
「お客さまへの高い対応力が必要」
最後のポイントも、先の4つのポイント以上に、スポーツクラブ運営をする上では
欠かせないポイントです。私もその差を何度も肌で感じました。お客さまへの高い対応力?
と思われた方も多くいると思います。スポーツクラブの運営に限らず、それぞれのサービ業では、お客さまは無意識に当たり前のサービスから、高い対応力を求めている場合が
あると感じます。
スポーツクラブでは、高い対応力が求められているサービス業のように思います。
お客さまの中には、スタッフが体や筋肉の構造、効果的に体重・体脂肪を下げる方法、けがをすることなく安心してできるトレーニング方法、専門知識を全員が持っているはず、と思っている方は少なくないと思います。
それはお客さまが、スポーツクラブに、当然のことながら、求めてよい内容だと思っているからです。そのように考えると、スポーツクラブを運営するポイント、安定した会員数を
確保するためには、お客さまへの高い対応力が必要になることになります。
お客さまは、近くのスポーツクラブを2つ、3つ体験をしてから、本入会することが、
当たり前になっています。体験会に数回来て、入会率が低い場合は、トレーニングマシンや
付加価値に繋がる設備の差はだけではありません。お問合せ、受付対応、体験会の時の対応力の差が、入会数の差につながっていると思います。ここに意識を傾け、改善することに力をいれているスポーツクラブは、実際は、多くないと感じます。
どんなにトレーニングマシンや設備が整っていても、選ばれないクラブになってしまうことは避けたいところです。経営に携わる方は、人材研修・人材教育とクラブの特徴、
強みの両輪バランスを整えていただくことに注力してもらいたいです。
またスポーツクラブや出店する立地が、収益に直結します。周辺人口や浮動客数・年代別
人口データ、物件の契約条件、設備投資、集客行動がキーワードになってきます。こちらの
内容につきましては、個別での相談でアドバイスさせていただきます。